『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』でシリーズの「アタリマエ」を大きく見直し、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』でも自由度の高い冒険を発展させたゼルダシリーズ。



一方で、2023年には「オープンエアーのゼルダもいいけど、昔ながらのゼルダも作り続けてほしい」という議論がネット上で起きていました。



ダンジョンで新しいアイテムを手に入れ、それを使って新たな謎を解く。『時のオカリナ』『ムジュラの仮面』『トワイライトプリンセス』などで親しまれてきた、いわゆる従来型のゼルダです。



ブレワイ以降、このタイプのゼルダは消えてしまうのでしょうか。



2026年現在から振り返ると、その後の任天堂は興味深い答えを示しています。



「昔ながらのゼルダも作ってほしい」と議論になった2023年



『ティアーズ オブ ザ キングダム』が発売された2023年、ネット上では今後のゼルダシリーズについて議論が交わされていました。



任天堂はオープンエアーゼルダもいいけどアタリマエゼルダの開発をやめるなよ



特に求められていたのが、従来型ゼルダならではのダンジョン攻略です。



ゼルダ脳が役に立つ謎解きで、重厚長大なダンジョンが豊富な事かな



ダンジョンで新しいガジェット手に入れるときのワクワク感



2Dゼルダもたまにはやりたい



一方で、ブレワイ・ティアキンで確立された自由度の高い路線をさらに進化させるべきだという意見もありました。



アタリマエにリソースを割くよりも、このままオープンワールドを追及してティアキンを超える新作を作って欲しいわ



両方の特徴を組み合わせてほしいという声もあります。



今の路線にアタリマエの謎解き組み込んだらええやろ



「ブレワイが新しいスタンダード」は従来型ゼルダ終了を意味する?



当時の議論では、青沼英二プロデューサーのインタビューも話題になりました。



『ブレス オブ ザ ワイルド』によって確立された自由度の高い形式について、青沼氏が今後のゼルダにおける新しいスタンダードになるとの考えを語っていたためです。



そのためネット上では「もう従来型ゼルダは作らないのではないか」と受け止める意見も出ました。



もう作らないって言ってる



しかし、別のユーザーからは次のような指摘もありました。



オープンエアーがスタンダードになる=旧来のゼルダらしいゼルダを捨てる、ではないよね



実際、「新しいスタンダードになる」という発言だけから、従来型ゼルダを今後一切作らないと断定することはできません。



「2Dゼルダは別枠で作ってそう」→本当に新作が登場



さらに興味深いのが、当時こんな予想が書き込まれていたことです。



2Dゼルダは別枠で作ってそうだけどね



その約1年後となる2024年9月26日、Nintendo Switch向けに完全新作『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』が発売されました。



主人公はリンクではなくゼルダ姫。見下ろし型の世界を冒険する、トップビュー形式のゼルダです。



つまり、ブレワイ・ティアキン系とは異なるゼルダが実際に新作として登場したことになります。



任天堂はトップビュー型ゼルダを終わらせるつもりではなかった



『知恵のかりもの』発売時に公開された「開発者に訊きました」では、さらに興味深い事実が明らかになっています。



青沼氏は、トップビュー型ゼルダを3Dゼルダとは別のシリーズとして確立したいという思いが以前からあったことを説明。



『ゼルダの伝説 夢をみる島』のリメイクを担当したグレッゾに対しても、今度は完全新作のゼルダを作ってほしいと依頼していました。



つまり、2023年当時に心配されていた「2D系統のゼルダそのものがなくなってしまうのでは」という状況にはならなかったわけです。



ただし『知恵のかりもの』は昔のゼルダへの単純回帰ではない



ここが今回の話で最も面白いところです。



『知恵のかりもの』はトップビュー型であり、ダンジョンやボス戦といった従来のゼルダらしい要素を持っています。



しかし、ゲームデザインまで昔の方式に戻ったわけではありません。



最大の特徴となったのが、世界に存在するさまざまな物や魔物を「カリモノ」として覚え、それを好きな場所に出して利用するシステムです。



同じ障害物でも、どのカリモノを使うかによって攻略方法が変化します。



これは「決められたアイテムを使って決められた謎を解く」という従来型ゼルダとは大きく異なり、ブレワイ以降に強く打ち出された「プレイヤー自身が解決方法を考える」という方向性にもつながっています。



昔ながらの「アイテムを手に入れるワクワク感」を望む声



それでも、昔ながらのゼルダを懐かしむユーザーが求めているものすべてが『知恵のかりもの』で復活したわけではありません。



スレッドでは、こんな声もありました。



フックショット手に入れた時のワクワク感はまた体験したいな



スピナーやチェーンハンマーみたいな、予想もしてなかったアイテムを手に入れた時のワクワク感が至高



ダンジョンの奥で新しいアイテムを発見し、それによって今まで行けなかった場所へ行けるようになる。



自由度とは別に、この「新しい能力を獲得して世界が広がる感覚」を従来型ゼルダの魅力として挙げるユーザーも少なくありません。



GAME速AI分析:任天堂が残したのは「昔の形」ではなく「複数のゼルダ」か



2023年の議論と、その後の『知恵のかりもの』を並べてみると、任天堂が単純に「従来型か、ブレワイ型か」という二択でシリーズを考えていないことが見えてきます。



『ブレス オブ ザ ワイルド』『ティアーズ オブ ザ キングダム』では、大きな世界と攻略方法の自由度を追求。



一方、『知恵のかりもの』ではトップビュー型、ダンジョン、ボス戦といったシリーズの伝統を残しながら、「カリモノ」によって自由な攻略を取り入れました。



これは昔のシステムをそのまま復活させるのではなく、ゼルダらしい要素を残しながら「アタリマエ」を再び組み替えた形とも見ることができます。



今後もブレワイ型とトップビュー型が並行して続くのか、あるいは両者の特徴をさらに融合した作品が登場するのか。2026年現在、その先まではまだ分かりません。



まとめ



2023年には、『ブレス オブ ザ ワイルド』『ティアーズ オブ ザ キングダム』の成功によって「昔ながらのゼルダはなくなってしまうのではないか」という議論が起きていました。



しかし、その約1年後には完全新作『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』が登場。



任天堂はトップビュー型ゼルダを捨てるのではなく、自由な攻略という新しい考え方を取り入れながら進化させました。



一方、ダンジョンで新しいアイテムを入手し、それによって攻略範囲が広がっていく昔ながらの遊びを求める声も残っています。



次のゼルダがどちらの方向へ進むのか。シリーズが「アタリマエ」を見直し続けてきただけに、今後も注目されそうです。



管理人コメント



私は昔ながらのゼルダって、実はちょっと苦手だったんですよね。



だから『ブレス オブ ザ ワイルド』や『ティアーズ オブ ザ キングダム』みたいに、自由に探索して自分なりの方法で攻略できるゼルダが今後も増えていくなら大歓迎です。



ただ、昔と比べて自分自身もいろいろなゲームを遊べるようになったし、今だからこそ逆に「ゼルダの原型」みたいな昔ながらのゼルダもやってみたいと思うようになりました。



ダンジョンを攻略して新しいアイテムを手に入れて、それによって行ける場所や解ける謎が増えていく。



昔は苦手だったあの遊びが、今やったらどう感じるのかちょっと試してみたいんですよね。



だから個人的には、ブレワイ・ティアキン系をメインで進化させつつ、昔ながらのゼルダも別路線で残してくれたら一番嬉しいかな。



どちらかを捨てる必要はないと思うし、これだけ長く続いているシリーズだからこそ、いろんな「ゼルダ」があっていいと思います。



情報元




任天堂『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』発売情報

任天堂「開発者に訊きました:ゼルダの伝説 知恵のかりもの」

任天堂「開発者に訊きました:ゼルダの伝説 知恵のかりもの」第4回



引用元:Talk

https://talk.jp/boards/ghard/1692752367