アトラスが「アトラスユーザーアンケート調査2026」を実施し、ゲームファンから幅広く意見を募集しました。



毎年恒例となっているユーザーアンケートですが、ネット上ではアンケートの内容そのものだけでなく、アトラス作品でたびたび話題になる「完全版」の販売方法についても多くの意見が出ています。



特に目立つのが、「追加要素はDLCとして販売してほしい」「既存ユーザーが本編ごと買い直す形はつらい」という声です。



ゲームの追加要素をどのような形で販売するのがユーザーにとって納得しやすいのか。



今回はアトラスのユーザーアンケートをきっかけに、いわゆる「完全版商法」がなぜ批判されやすいのか、DLCやアップグレード方式との違いも含めて考えます。



アトラスが「ユーザーアンケート調査2026」を実施



アトラスは2026年8月28日から9月7日まで、「アトラスユーザーアンケート調査2026」を実施しました。



公式発表によると、このアンケートはアトラスのゲームやサービスについてユーザーから意見を集めるもので、回答結果は今後の製品やサービスの参考として有意義に活用しているとしています。



今回は前年からさらに設問を見直し、回答時間を短縮。所要時間の目安は約20分と案内されていました。



ユーザーの声を直接集める機会ですが、元スレッドではアンケートに対する期待だけでなく、アトラス作品の販売方法に対する不満も多く語られています。



ネットで目立った「完全版商法」への不満



元スレッドで特に多かったのが、いわゆる「完全版商法」への意見です。



新キャラクターや新ストーリー、システム改善などを加えた新バージョンを発売する場合に、既存ユーザーが追加部分だけを購入できるDLCではなく、本編を含む別製品として再び購入する形になることへの不満です。



ネット上では、「追加要素ならDLCにしてほしい」「元のゲームを持っているユーザー向けのアップグレードを用意してほしい」といった意見が見られました。



一方で、追加要素の規模やゲーム自体の改修内容によっては、単純なDLCとして提供することが難しいケースも考えられます。



そのため問題は「完全版という製品が存在すること」だけではなく、元の作品を購入したユーザーが新バージョンへ移行するとき、どれだけ負担を感じる仕組みになっているかという点にありそうです。



『真・女神転生V Vengeance』は何が変わった?



近年の例として挙げられるのが『真・女神転生V Vengeance』です。



本作は『真・女神転生V』のシステムやバトルなどを進化させ、新たなストーリー「復讐の女神篇」を追加した作品として発売されました。



オリジナル版の物語である「創世の女神篇」も収録されており、新規ユーザーから見れば『真・女神転生V』をまとめて楽しめる内容になっています。



また、オリジナルのNintendo Switch版『真・女神転生V』のセーブデータがある場合には、引き継ぎ特典も用意されました。



ただし、この引き継ぎは以前のゲーム進行をそのまま『Vengeance』へ移して続きからプレイできるものではありません。



公式FAQでは、オリジナル版のセーブデータがある場合、最大3体の悪魔を悪魔全書へ登録できるほか、ゲーム進行に応じたアイテムを受け取れる仕組みと説明されています。



つまり、長時間プレイした元のセーブデータをそのまま使って、新要素だけを続きから遊ぶ形式ではないわけです。



長編RPGでは「もう一度遊ぶ時間」も負担になる



ここで見落とせないのが、購入価格だけではなくプレイ時間です。



RPGの場合、クリアまで何十時間もかかる作品は珍しくありません。



一度クリアしたユーザーが新キャラクターやストーリーを見るために新バージョンを購入しても、目的の追加要素へ到達するために再び長時間プレイする必要があれば、それ自体が大きな負担になります。



特にゲーム進行を引き継げない場合、ユーザー側の負担は「もう一度ゲームを購入するお金」だけではありません。



すでに遊んだ部分を再び進める時間も必要になります。



追加要素が魅力的であっても、この金銭的・時間的コストを超えてまで遊びたいと思えるかどうかが、既存ユーザーにとって重要な判断材料になります。



DLCなら何が違う?



DLC方式の場合、すでに本編を所有しているユーザーは追加コンテンツだけを購入できます。



本編を再購入する必要がなく、既存のセーブデータを利用できる設計であれば、これまで育てたキャラクターや進行状況を維持したまま新コンテンツへ進むこともできます。



もちろん、すべての追加要素をDLCとして実装できるとは限りません。



ゲームシステムの大幅な変更や全編にわたる調整など、元のソフトへ単純に追加するだけでは対応しにくいケースもあります。



それでもユーザー側から見れば、「すでに本編を購入している」という事実が価格や移行方法に反映されるかどうかは大きな違いになります。



「有料アップグレード」という方法もある



完全版とDLCの中間に位置する方法として考えられるのが、既存ユーザー向けの有料アップグレードです。



新規ユーザーにはすべてを収録した新バージョンを通常価格で販売し、旧バージョンを所有しているユーザーには追加料金で新バージョンへ移行できる選択肢を用意する方法です。



この方式であれば、新規ユーザーには分かりやすい完成版を提供しながら、以前から作品を支えてきたユーザーの買い直し負担を抑えることができます。



もちろん実際に採用できるかどうかはゲームの仕様やプラットフォームなどにも左右されます。



それでも「以前購入したユーザーには何らかの優遇がほしい」という不満に対する一つの解決策にはなります。



なぜ「完全版待ち」が起きるのか



完全版方式には、もう一つ無視できない問題があります。



ユーザーが「後から追加要素を収録したバージョンが出るかもしれない」と考えるようになると、最初の作品を発売日に購入する理由が弱くなる可能性があることです。



発売直後に購入したユーザーより、後から完全版を購入したユーザーの方が少ない出費で多くのコンテンツを遊べると感じれば、「次回は完全版まで待とう」と考える人が出るのも不思議ではありません。



これは単に既存ユーザーが不満を持つという話だけではありません。



販売方法に対する経験が、次に発売される作品の購入タイミングまで変える可能性があります。



シリーズのファンほど発売日に購入する可能性が高いだけに、そのユーザーが「早く買うほど損をする」と感じない仕組みを作れるかどうかは重要でしょう。



アンケートでユーザーが求めているもの



今回のアンケートについて、元スレッドでは「完全版について意見を書きたい」という声が複数見られました。



一方で、「アンケートを書いても意味がないのではないか」と疑問視する反応もあります。



ただし、アトラスは公式にアンケート結果を製品やサービスの参考として活用していると説明しています。



そのため、「ユーザーの意見をまったく聞いていない」と事実として断定することはできません。



むしろ注目すべきなのは、アンケートが実施されるたびに販売方法について意見を伝えたいユーザーが現れることです。



それだけ完全版や追加コンテンツの提供方法が、作品そのものとは別にユーザー体験へ影響しているということでしょう。



GAME速AI分析



いわゆる「完全版商法」が批判されやすい最大の理由は、追加コンテンツに料金が発生すること自体ではないと考えられます。



新しいストーリーやキャラクター、システム改善を制作するには当然開発コストがかかります。その対価としてユーザーが料金を支払うことは不自然ではありません。



問題になりやすいのは、その追加要素を遊ぶために「すでに購入した本編まで再び買う必要がある」とユーザーが感じる場合です。



さらに長編RPGでは、セーブデータを十分に引き継げなければ、金銭的な買い直しだけでなく、数十時間規模のプレイを再び要求される可能性があります。



この点では、DLCや既存ユーザー向けアップグレードには大きなメリットがあります。



一方、ゲーム全体を大幅に作り直す場合など、すべての作品でDLC方式が最適とは限りません。



だからこそ重要になるのは、「完全版を出すか出さないか」という二択ではなく、以前から作品を購入しているユーザーにどのような移行手段を用意するかではないでしょうか。



そして販売方法への不信感が強くなれば、「次は発売日に買わず完全版を待とう」という行動につながる可能性があります。



新作を早く購入してくれるユーザーほど損をしたと感じる状態を避けられるかどうかは、長期的なシリーズへの信頼という意味でも重要になりそうです。



まとめ



アトラスが実施した「アトラスユーザーアンケート調査2026」をきっかけに、ネット上では再び完全版の販売方法についてさまざまな意見が出ました。



完全版には、新規ユーザーが追加要素を含めて一本で楽しめるメリットがあります。また、ゲーム全体へ大きな変更を加える場合には、単純なDLCでは対応しにくいケースも考えられます。



一方、旧バージョンをすでに購入しているユーザーにとっては、本編を含めて再購入することや、長時間プレイしたセーブデータを十分に引き継げないことが負担になります。



大型DLCや有料アップグレードなど、既存ユーザーが追加部分へ移行しやすい方法が用意されれば、こうした不満を減らせる可能性があります。



ゲームの内容だけでなく「いつ買っても損をしたと感じない販売方法」を作れるかどうかも、シリーズを長く支持してもらうための重要な要素なのかもしれません。






管理人コメント



個人的に、このタイプの完全版商法は正直かなり苦手です。実際に『真・女神転生V Vengeance』も、元の『真・女神転生V』を遊んでいたので結局手を出しませんでした。



『ペルソナ5』の追加要素については、たまたまGame Passで遊べたのでよかったのですが、「もう一度フルプライスで買いますか?」と聞かれたら、自分なら買わないと思います。



アトラスのRPGは元々かなりボリュームがありますし、何十時間も遊んだゲームを追加要素のためにもう一度最初からプレイするのはかなり大変です。しかもセーブデータまで十分に引き継げないとなると、個人的にはさらに買い直しづらく感じます。



もちろん追加要素を作るのにも開発費はかかるので、無料で追加してほしいとは思いません。大型DLCとして販売したり、既存ユーザー向けに有料アップグレード版を用意したりするのであれば、自分は全然アリだと思います。



問題なのは、追加された内容に対して「もう一度フルプライスで本編ごと買い直したい」と思えるかどうかです。少なくとも自分にとって、これまでのアトラス作品の追加要素は、フルプライスでもう一度買い直すほどではありませんでした。



こういう販売方法が続くと、新作が発売されても「どうせ後から完全版が出るかもしれないし、今は買わなくていいか」と考えるようになってしまいます。発売日に買ってくれるファンほど損をしたように感じる仕組みになってしまうのは、長い目で見るともったいないと思います。






情報元




アトラス

「アトラスユーザーアンケート調査2026」実施のお知らせ




アトラス

『真・女神転生V Vengeance』に関する公式情報




『真・女神転生V Vengeance』公式サイト

『真・女神転生V Vengeance』公式サイト




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